毎年1月に新しい日記帳を買って、2月には白紙のまま引き出しにしまう。
私はこの周期を何年も繰り返していました。そのたびに「今度こそ」と思い、そのたびに同じところで挫折して、そのうち自分は続けられる性格ではないのだと半分あきらめていました。
今思えば、性格はほとんど関係ありませんでした。続かなかった日記には、構造的な原因があったのです。
続かない日記に共通する構造
私の失敗した日記を振り返ると、だいたい同じ形をしていました。
一日の終わりに、長い文章を書こうとしている。ページのほとんどが白い。書かなかった日が2日続くと、もう「失敗した」と感じてしまう。
どれも、書く側のハードルが高すぎるだけで、続ける力の問題ではありません。ハードルのほうを下げれば、多くの人は普通に書けます。
3行日記という妥協
いちばん効いたのは、日記を3行に制限することでした。
一行目に今日あったこと、二行目に感じたこと、三行目に明日のことを一つ。これで終わりです。
物足りない、と思うかもしれません。実際、最初は物足りないです。ところが3行の日記は書けない日がほとんどなく、書けない日がないと日記は続きます。続いてくると、ときどきもっと書きたくなる日が出てくる。その日は思う存分書けばいい。3行は上限ではなく、最低線だと考えてください。
書く場所と時間を固定しない
「寝る前に机で」みたいな決まりも、続かない日記の原因になります。
電車の中、昼休みの残り10分、レジ待ちの2分。書ける場所はどこでもよくて、私はむしろスキマ時間のほうが本調子です。夕方に、朝の出来事を書いてもいい。その日の夜まで待つ必要はありません。
思い出せれば、いつ書いてもその日の日記です。
途切れても、戻れるようにしておく
これが一番大事かもしれません。
2日書かなかったくらいで、日記は失敗しません。失敗するのは、空白を見て閉じるときです。私は紙の日記帳でこれをやらかしてばかりいました。埋まっていない前のページが嫌で、開くのをやめてしまう。
アプリだと、この問題がほぼ消えます。日付は自動で打たれるし、昨日が空いていても今日のページは真っさらな状態で待っている。手帳缶詰で言えば、日付入りの日記テンプレートを開くだけで「続き」が用意されるので、戻ってくるコストが紙よりずっと低い。気分も一行で記録しておくと、あとで見返したときに地味に面白いです。
ツール選びは「開きたくなるか」から
機能で選ぶのは、続いてからで十分です。最初に選ぶ基準は、開きたくなる画面かどうか。
毎日開くものなので、見た目の好みは贅沢ではなく実用です。かわいい系の画面が好きな人はかわいいスタイルのノートアプリの比較を、続けるための考え方をもっと広げたい人は日記を書き続ける5つのコツを参考にしてください。英語が読めれば、海外のアプリも含めたガイド(cute note apps that make you want to write)もあります。朝の静かな時間のほうが書きやすいタイプの人は、朝活で日記を書く方法のほうが合うかもしれません。
目指すのは「続く日記」ではなく、「途切れてもいい日記」です。3行書いて、閉じる。それの積み重ねが、気づけば手放せない習慣になっています。



